東京エレクトロン株式会社の企業研究(2019年最新版)
東京エレクトロン株式会社の企業研究です。企業の理解を深めるために一連の情報をHPリンクとともにまとめてあります。この記事では投資家向け資料の連結決算概要から各セグメントの情報や考察を行いました。どちらかというと技術系の学生向けになっていると思いますが、事務系の学生にも役立つ情報をまとめてあると思います。
では、よろしくお願いします。
代表取締役
氏名
河合 利樹
経歴
[1]
1986年 明治大学経済学部卒業
同年 東京エレクトロン株式会社入社
2016年 代表取締役社長
代表メッセージ
[2]一部抜粋
『革新的な技術力と、多様なテクノロジーを融合する独創的な提案力で、半導体産業とFPD産業に高い付加価値と利益を生み出す真のグローバルカンパニー』というビジョンのもと、常に挑戦する精神をもって当社グループの持続的成長、企業価値の最大化を図ってまいります。
基本理念
[3]最先端の技術と確かなサービスで、夢のある会社の発展に貢献します。
経営理念
一応の載せますが、各々確認してください。
[3]経営理念は、基本理念を実現するために、東京エレクトロンが大切にする経営の規範を8つの項目で明示したものです。
利益について
社会や産業の発展に貢献すべく、利益の追求を重視し企業価値の向上を目指します。
事業分野について
エレクトロニクスを中心とする最先端技術分野において、高品質な製品を提供し市場をリードします。
成長について
技術革新に常に挑戦し、事業拡大と市場創出により継続的な成長を図ります。
品質とサービスについて
顧客の満足と信頼を得るために真のニーズを理解し、品質とサービスの向上に努めます。
社員について
社員は価値創出の源泉であり、創造性と責任感と強いチームワークで情熱をもって業務に取り組みます。
組織について
個々の能力を最大限に発揮し、企業価値を最大化する最適な組織を築きます。
安全と健康と環境について
事業に関わるすべての人々の安全と健康、および地球環境への配慮を第一に考えて行動します。
企業の社会的責任について
企業としての社会的責任を自覚し、社会から高く評価され社員が誇りを持てる企業であるよう心がけます。
設立年・資本金・株式公開・事業拠点
[4]
設立年
1963年(昭和38年)11月11日
資本金
549億6,119万円
株式上場
東証一部(上場コード:8035)
事業拠点
本社、事業所及び支社の住所については[4]に記載されている。
研究所に関しては、[5]に記載されている。
国内研究所は
東京エレクトロン宮城
の3拠点が示されている。
HPを見た限りだと全く内容がわからないので、説明会やらで聞く必要があると思う。
詳しい事業内容
[6]引用
半導体製造装置
スマートフォン、タブレットなどのモバイル端末や、ビッグデータの処理に必要不可欠なデータセンターに多く使用されている半導体。IoT時代の到来により、家電製品、自動車、医療、ヘルスケアなど、あらゆる分野で今後さらに半導体の用途が拡大していきます。
東京エレクトロンは、これら半導体の生産を担う多彩な半導体製造装置を、確かな技術サポートとともに提供しています。主な製品ラインアップとして、ウェーハ処理工程で使われるコータ/デベロッパ、エッチング装置、成膜装置、洗浄装置と、ウェーハ検査工程で使われるウェーハプローバを取り揃えています。また、先端パッケージング工程に用いられるウェーハボンディング/でボンディング装置なども取り扱っています。
主要取扱製品
FPD製造装置
フラットパネルディスプレイ(FPD)は、テレビはもとより、スマートフォンやタブレットなどに使用されている、私たちの日常に欠かせない存在です。
今後は折り曲げ可能なフレキシブルディスプレイの導入により、さらなる用途の拡大が予想されます。その生産を担うFPDコータ/デベロッパ、エッチング/アッシング装置を確かな技術サポートとともに提供しています。また、今後の有機ELディスプレイの市場拡大に向けて、有機ELパネル製造用インクジェット描画装置も取り揃えています。
主要取扱製品
業績
2018年度(2019年3月期)
売上高
営業利益率
2009年及び2010年の利益率についてですが、決算短信を探したのですが見つからなかったので、開けてあります。
また、太陽電池(PV)製造装置や電子部品及び情報通信機器のセグメントなど現段階で存在しないものについてはすべて無視していますので、詳しくは[9]参照。
営業業績の分析
[8]引用
当連結会計年度につきましては、中国をはじめとするアジア地域やヨーロッパにおいて景気の停滞感が見られるものの、米国の景気は底堅く、世界経済は総じて堅調に推移しました。
当社グループの参画しておりますエレクトロニクス産業におきましては、データセンター向け投資やスマートフォン需要を背景にメモリ半導体が市場の拡大をけん引してきました。期後半から、メモリ向け投資は調整局面を迎えておりますが、中長期的には、これまでのPCやモバイルに加え、人工知能(AI)や次世代通信規格(5G)といった新技術による半導体需要を背景に市場の成長が見込まれております。
セグメント別
[8]引用
半導体製造装置
DRAM、3次元構造のNANDフラッシュメモリに関しまして、木の後半からメモリメーカーにおける設備投資計画が調整局面に入っておりますが、当連結会計年度を通じては、モバイル向けに加えデータセンター向け需要の高まりにより、メモリ市場は堅調に推移しました。また、ロジック系半導体において最先端世代への移行に伴い設備投資が再開されており、半導体製造装置市場は堅調に推移しました。
FPD製造装置
中国におけるテレビ用大型液晶パネル向けの設備投資が旺盛だったことに加え、モバイル端末用の中小型有機ELパネル向け設備投資も継続して行われたことで、FPD製造装置市場は好調に推移しました。
向先地域別売上高
図の通り売り上げのほとんどはアジア圏である。
成長性
経済的動向
[8]引用
主力の半導体製造装置に関しては、足元の市況は一時的な調整局面となっておりますが、年後半からの需給バランスの改善により、設備投資は回復基調へ向かうものと予想されております。また、中長期では、IoTや人工知能(AI)、次世代通信規格(5G)等を背景とする半導体向けの投資が始まることにより、さらなる市場の拡大が見込まれております。
FPD製造装置につきましても、大型パネル向けの投資調整の動きがみられますが、年後半からの投資マインドの回復が期待されております。
研究費割合
18年の研究開発費は売上高8.5 %の971億円、19年は売上高8.9 %の1,138億円となっている。
個人的考察
半導体製造装置メーカーランキング
まず、最初に半導体製造装置メーカーのランキングをまとめる。
一年前2018年の資料であるが、東京エレクトロンの同業種規模は国内1位、世界で4位の企業である。もちろん規模も大きいが成長率も業界平均15.5 %に対して25 %と高成長。
中期見通し
中期の見通しとして、中国は最大の注目市場となっている。これは中国の国策「中国製造2025」によるもので、国策によって半導体の国内生産を目指しており、これに伴い半導体の設備投資も増加している。
ただし、米中貿易戦争により、2019年は二桁の落ち込みもあるとのことである。
また、最大の要因としては半導体メモリーの世界最大手である韓国・サムスン電子が設備投資を先送りにしていることである。
参考文献
[2]社長メッセージ -TELの基本理念/ビジョン- | 東京エレクトロン株式会社
[4]会社概要 | About TEL | 東京エレクトロン株式会社
[6]アニュアルレポート2019
https://www.tel.co.jp/ir/library/ar/cms-file/ar2019_all.pdf
[7]決算短信2018年3月期
https://www.tel.co.jp/ir/library/report/cms-file/fy55q4tanshin-j.pdf
[8]決算短信2019年3月期
https://www.tel.co.jp/ir/library/report/cms-file/fy56q4tanshin-j.pdf
[9]アニュアルレポート2019 11年間の主要財務データ
https://www.tel.co.jp/ir/library/ar/cms-file/ar2019_09.pdf
[10]2018年の半導体製造装置メーカーランキング - 日本企業はトップ15社中7社 | マイナビニュース